★IEA AMF(自動車用先進燃料実施協定)in Japan

〜第54回IEA AMF執行委員会が日本(茨城県つくば市)で開催〜

【開催概要】
開催期間:2017年10月30日(月)から11月2日(木)
開催場所:国立研究開発法人産業技術総合研究所(茨城県つくば市)
参加国:韓国、中国、タイ、スペイン、スイス、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、
    アメリカ、チリ、カナダ、日本、(欠席:オーストリア、ドイツ、イスラエル)
オブザーバー :インド、インドネシア、(一社)日本ガス協会、(一社)日本自動車工業会
開催ホスト:LEVO(一般財団法人環境優良車普及機構)
      AIST(国立研究開発法人産業技術総合研究所:産総研)
      NTSEL(独立行政法人自動車技術総合機構交通安全環境研究所:交通研)
会議内容:各国で進められている共同研究の報告・討論、新たな研究課題の検討
     産総研の燃料に関する研究の紹介と研究設備の見学
     東京ガス叶島LNG基地(横浜市鶴見区)視察 など

第54回IEA AMF執行委員会 日本(茨城県つくば市)出席者


★第45回東京モーターショー2017

〜環境優良車〔EV(電気)トラック、EVバス、NGV(天然ガス自動車)〕の出展〜

第45回東京モーターショー2017が開催
 第45回東京モーターショー2017が、2017年10月27日(金)〜11月5日(日)に東京ビッグサイトで開催され、商用車の分野でEVトラック・バス(燃料電池自動車(FCV)を含む)の展示がありました。トラック・バス等の展示を行ったメーカーは、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、スカニア、ボルボ・トラック、トヨタ自動車の7社です。このうち4社がEVトラック・バスを出展していました。一方、天然ガス自動車のトラック・バスについては、いすゞ自動車が催事用トラックにより、天然ガス自動車についてパネルで展示し、LNGトラック用の燃料タンクを参考出品しました。

第45回東京モーターショー2017(東1ホール入口)


(順不同)
いすゞ自動車【エルフ EVと天然ガス自動車】
≪エルフ EV≫
 いすゞ自動車は、小型トラックのエルフを電動化したエルフEVを出展しました。エルフEVは、実用性を向上するために大容量のリチウムイオン電池の搭載や次世代の急速充電技術等に対応しており、一充電走行距離は100km以上です。2018年にモニターによる市場投入を目指しています。
 
エルフEV(いすゞ自動車)
≪天然ガス自動車≫
 今回の東京モーターモーターショー2017では、いすゞ自動車は、催事用トラックの液晶パネルで「What's NGV?」と題してエネルギーセキュリティ、天然ガス自動車の環境特性、大型CNGトラック「ギガCNG-PMI」、大型LNGトラック等を解説しました。大型LNGトラックのLNG燃料タンクとLNGディスペンサーが解説パネルとともに展示されていました。航続距離を長くすることができる液化天然ガス(LNG)を使ったLNGトラックの開発もあわせて行う計画が示されました。

「What's NGV?」:催事用トラックの液晶パネルによる天然ガス自動車の説明の展示(いすゞ自動車)


大型LNGトラックのLNG燃料タンクとLNGディスペンサーの展示(いすゞ自動車)


三菱ふそうトラック・バス【E-FUSO「Vision ONE」・eCanter】
≪E-FUSO「Vision ONE」≫
 三菱ふそうトラック・バスカンパニーは、電気商用車ブランドの“E-FUSO”を新しく設定し、電気大型トラックのコンセプトモデルE-FUSO「Vision ONE」を開発、出展しました。車両総重量は(GVW)23.26トン、最大積載量11.11トンで300kWのモーターを搭載し、1回の充電の航続距離は350Km、最高速度は80km/hです。
 
E-FUSO 「Vision ONE」(三菱ふそうトラック・バス)
≪eCanter≫
 E-FUSO 「Vision One」に加え、自動車メーカーとして初の量産化を実現した電気小型トラック「eCanter」を展示しました。eCanterのモーター出力は135kW、バッテリーの容量は82.8kWh(リチウムイオン電池(6個))、充電時間は普通充電で約11時間、急速充電で約1.5時間、1回の充電による航続距離は約100kmです。
 2017年11月から順次セブン-イレブン・ジャパンとヤマト運輸にそれぞれ25台の計50台を導入します。騒音が問題となりやすい住宅地での活用が期待されています。
 
eCanter(三菱ふそうトラック・バス)


日野自動車【ポンチョEV】
 日野自動車は、小型ノンステップバス『ポンチョ』のディーゼルエンジンを電気モーターに置き換えた日野ポンチョEVを出展しました。すでに同車は、東京都墨田区、東京都羽村市、石川県小松市で営業運行しています。モーター出力は200kWで、バッテリーはリチウムイオン(410V/約30kWh)を採用し、乗車定員は36人、車両総重量は7775kgです。
 
ポンチョEV(日野自動車)


トヨタ自動車【燃料電池バスSORA】
 トヨタ自動車は、燃料電池で水素と酸素との化学反応により発電した電気を使って走るFCVのバス「SORA」を出展しました。1回の水素充填で200km以上の走行が可能で、内燃機関に比べてエネルギー効率が高いことに加えて、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能があります。また、発進時の急加速を抑え、停車時には、路面の誘導線をカメラが検知し、自動操舵と自動減速によりバスとバス停との隙間を6cm以内にすることができ、高齢者や児童が容易に乗降できるバスとなっています。2018年から市販を開始し、2020年の東京五輪に向けて東京都を中心に100台以上導入される予定です。
 このEVバスは、最高出力7.2kWかつ大容量235kWhの電力供給能力を備えており、このほかの機能として災害などの停電時に、学校体育館等の避難所や家庭用の電源としての利用が可能となっています。
 
SORA(トヨタ自動車)

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